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「上手い絵」を描きたいのか?「いい絵」を描きたいのか?

こんにちは&こんばんは
さるめ まき です。

 


さてさてわたくし、
個人的に、数年前から
真言宗のお寺のご住職から
仏画」を習っているのですが


そこに
真言宗の尼僧さんもいらしていて


一緒に仏画を習っているのですが


実は、その尼僧さん
若いころから絵も描いていらっしゃる
アーティストさんでもあります。

 

 

私も
仏画とは別に、
アクリル画も描いているので


休憩時間に
ちょいちょいアート、
絵の話をするのです。

 

こんな感じで仏画描いてます。



 

で、

先日、お教室でご一緒した際に
その尼僧さんからお聞きした話が
深いい話だったので
自分用にメモついでに
シェアしますね☆

 

 

 

 


【「上手い絵」を描きたいのか?「いい絵」を描きたいのか?】

 

その尼僧さん
美大を途中で退学されて
自宅で
絵を描き続けていらしたそうなんです。


そうしていくうちに
絵を描くことに行き詰まり


その解決策の一つとして
とあるアートスクールに通おうと思い立ち


ご自身の絵を
そこのアートスクールの先生に
見せに行ったそうなんです。

 

「上手いなぁ~、上手いなぁ~」と
先生は何度もおっしゃったあと

 


きみは
「上手い絵を描きたいのか?」

それとも
「いい絵」を描きたいのか?


…と、
聞かれたそうなんです。

 


で、
その尼僧さん
(当時はまだ尼僧さんではないですが)は
「いい絵を描きたい」と、
返事したとたん

 

 

先生が
その絵を
(絵の具を削る)ナイフで
ガリガリと表面を削られたそうなんです。
(マヂかっっ★汗汗)

 

 

そこで
尼僧さんは、
はっと気づき

「いい絵を描きたい」と思いながら
「上手い絵を描こうとしていた自分」
に気づき
だから自分は行き詰っていたのか
ということにも気づき

その先生のもとに通うことを決めて


「いい絵」を描こう
切磋琢磨して

ご自身の世界を表現する絵を描くように
なっていったんだそうです。

 

 

 

 

…で。

 

その話を聞いて


わたしも


「あ!!!」って、気づいたんです。

 

 

 

 

 

●「上手い絵」と「いい絵」って違う。

 

 

「上手い絵」ってのは
かならずしも
「いい絵」ではありません。

 

これ
感覚的な話になるかもしれませんが


「上手い絵」ってのは
技術とかテクニックとかが卓越していて
誰が見ても「上手だなぁ~」と、思う絵。


わぁ~、すごいなぁ~、上手だなぁ~と
つくづく思う絵。

 

超絶すごくて

「上手に描いてるなぁ~」という
感想しか出てこない的なこともある

 

シンプルに
「上手、すごい!」という絵。

 

 

 

 

一方で、


「いい絵」ってのは
(あくまで私が思う「いい絵」ですが)


技術とか、技法とか
そこまですごくはなくても
(もちろんそれも揃っている絵もあるけれど)


表面的な
物質的な
「絵」というだけでなく


その向こう側もあるような

オーラをまとっているような

 

どこか趣があって
「見入ってしまう絵」

 


なんかこう
ハートに刺さる
何か感じる

心地いい
反対に
ざわっとする


画家が

見る側
こっち側に

訴えかけてくるような
語り掛けてくるような


どこかフックがあって
「見た後に何かを残していくような」
そんな絵。

 

どこか味わい深い、味がある絵。的な絵。

 

 

私のスケッチ画



 

●「上手い絵」と「いい絵」は、
 どっちでもいい。

 


そして。

 

何をどう描くか?
自由なので
人それぞれ。

 

上手い絵を描きたい人もいれば
いい絵を描きたい人もいる。

 

(だからこそ
アートスクールの先生が
「上手い絵を描きたいのか?
いい絵を描きたいのか?」
聞いたのだし)

 

 

見る人も
上手い絵を見たい人
いい絵を見たい人もいるわけで

 

上手い絵がいいとか
いい絵がいいとか

そういうことではなく。

 

 

たんに
「上手い絵」と「いい絵」は違う。

…という話。

 

 

 

 


お話しをしてくださった
尼僧さんは

「いい絵」を描きたい派。

 


…なのに

いつのまにか
「上手い絵」を描いていたから

先生に
ナイフで絵を削られることで

「いい絵」を描きたかったはずなのに
「上手い絵」を描いていた自分。
だから行き詰っていた。


それに気づいて
「いい絵」を描こうと
切磋琢磨していったことで
さらにご自身の世界を拡げていかれた。

 

 

 

そして
気づきました。

 


私も

「いい絵を描きたい」派だったわ。と。

 

 

 

 


いまさらながら、気づきました。苦笑。

 

 


なのに
ずっと
どこかで


自分には「上手い絵が描けない」
「絵は上手じゃない」ということを
どこか
コンプレックスに思っていました。

 

上手い絵が描けないならば、と、
独自のカラーを出そうと模索してました。

 

 

 

いやいや、


いやいや、

 

それ、ちゃうねんよ。

 

 


上手い絵が描けない
(コンプレックス/自己否定)から
(仕方なく)独自路線へ行く
ちゃうで。

 


自分なりに
自分が思う
「いい絵」を描きたい
(自分の思い/自己肯定)から

独自のカラーを出していこう。
なんだよ。

 


そもそも
上手い絵を描きたいんじゃないんだから
上手い絵が描けない。と、
落ち込む必要もない


上手い絵が描けないならば、と
その代替案として
独自カラーを模索するのでもなく

 


いい絵を描きたいんだから
自分が思う、「いい絵」を目指して

 

自分が「いい」と思うもの
まっすぐに
ストレートに描けばいい。

 

余計なコンプレックスも
上手い絵が描けないと
ひけめも感じる必要もない。

 

そもそも
それ、目指してない。んだから。笑

 

私の作品(アクリル画/F30/2023)



 

 

 

●上手い〇〇、いい〇〇

 

 


で、


それって


「絵」だけでなく

歌が上手い人、いい歌を歌う人、

演技が上手い役者、いい演技をする役者、

 

上手い〇〇

いい〇〇


は、他にもある。

 

 

 


上手い〇〇

いい〇〇

けっこう深いいぞ。

 

 


…ってことで、
深いい気づきメモ。

 

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